小沢氏聴取 首相の“連帯責任論”は… 閣僚からも危機感 対応誤れば政権崩壊も(産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長が東京地検特捜部の事情聴取を受けたことで、小沢氏の幹事長続投を認めてきた鳩山由紀夫首相が、今後“連帯責任論”をかわせるかが焦点となる。小沢氏の資金管理団体の事件に関し、二転三転した首相の発言の軽さに対し、資質を疑う声も強まってきているだけに、対応を誤れば、政権そのものが崩壊しかねない危険性もはらんでいる。

 「(小沢氏は)自分の身は潔白だと申していたから、そのことを信じたい」

 小沢氏の聴取が終わった23日夜、首相は視察先の宇都宮市内で記者団にこう述べ、今後も小沢氏を擁護する考えを示した。

 この日の小沢氏聴取を受けて、政府内からは「一歩前進ではないか。(小沢氏の疑惑が)晴れればいい」(菅直人副総理・財務相)

と、事態の沈静化を期待する声が出ている。社民党党首の福島瑞穂少子化担当相も「国民にきちんと説明したのは良かった」と語った。平野博文官房長官は「(政権運営への影響は)全くない」と断言した。

 ただ、民主党の最大実力者である小沢幹事長が被告発人聴取を受けたことには、閣内でも危機感が高まっている。小沢氏とは距離を置く仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相は、「新たな展開だ」と指摘。小沢氏の幹事長続投に関しては「捜査の推移を見極めないと、政治責任については判断できない」と、慎重な構えを示した。

 首相も「小沢氏とは一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」との野党からの批判を意識し、小沢氏と一定の距離を置こうとは試みている。小沢氏の聴取後も記者団に「小沢幹事長とは一切連絡をとっていない」と語った。

 この日、首相は夏の参院選に向けた地方行脚の第一弾として、栃木県を訪問した。都内で行われた「小沢氏聴取」の喧噪(けんそう)から離れていたためか、イチゴ狩りを楽しむ余裕もみせるなど、終始、リラックスムードだった。

 もっとも、この日の聴取だけで首相自らが「政権交代を実現した同志」と、信頼を寄せてきた小沢氏の疑惑が晴れたわけではない。首相自身も偽装献金問題を抱えており、国会でも連日、野党からの追及を受けている身だ。

 特捜部の捜査の進展次第では、首相が小沢氏の処遇について「決断」を迫られる場面もありそうだ。

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