東京湾濃霧 視界100メートル…羽田180便欠航/タンカー衝突、航行制限(産経新聞)

 25日朝、関東南部に濃い霧が発生し、羽田空港発着の180便以上が欠航したほか、目的地を変更する便や出発地へ引き返す便が相次いだ。天候が回復した同日昼ごろから、ほぼ平常通りの発着が始まったが、ダイヤの乱れは終日続いた。「濃霧が原因によるこれほど大規模な欠航は珍しい」(国土交通省東京空港事務所)といい、東京湾では船舶の衝突事故も発生、一時船の航行が制限された。

  [フォト]発生した濃霧でかすむ羽田空港の滑走路

 東京空港事務所によると、羽田空港の場合、滑走路上の視界が350メートルを切ると、パイロットに着陸回避を要請するが、濃霧のため午前8時ごろには視界が前方約100メートルほどに低下していた。

 このため羽田空港では、早朝から発着を制限。日本航空で同日午後7時現在、札幌(千歳)、大阪(伊丹)、福岡などと羽田を結ぶ計76便が欠航した。また全日空でも、午後7時現在で68便が欠航したほか、15便が目的地を変更。2社合わせて乗客約3万2千人に影響が出た。

 濃い霧の影響で、羽田空港の東約2300メートルの海上では、午前7時すぎ、石材運搬船「第5順徳丸」(499トン、乗員3人)と航行中のタンカー「豊顕(ほうけん)丸」(149トン、同3人)が衝突する事故が発生した。

 東京海上保安部によると、けが人や海上への油の流出はなかった。

 また東海汽船と東京湾フェリーの2社では、東京−伊豆大島や、久里浜(神奈川)−金谷(千葉)間のフェリー計8便が欠航した。

 東京湾に向かう航路では、午前8時ごろに視界が1キロ以下に低下。東京湾海上交通センターは一時、長さ200メートル以上の大型船と、重さ1万トン以上の船舶の東京湾入りを規制した。

 一方、首都高速道路会社によると、湾岸線の本牧埠頭(ふとう)−浮島間でも、午前8時前から約4時間にわたって最高速度が50キロ以下に規制された。

 気象庁によると、関東地方は、南からの温かい湿った空気が海上で冷却されたことから、霧が発生したといい、広い範囲で濃霧注意報が出ていた。

【関連記事】
羽田空港、濃霧でダイヤに大幅な乱れ
「首都圏第3」茨城空港をどう育てる 格安航空取り込みなるか
ビジョンなき空港造成の果て 「おかげで今は…」
全日空、国際線に女性専用化粧室を設置へ 3月から順次
揺れる日本の航空・空港政策 ハブ化が停滞

寺島しのぶさん 最優秀女優賞トロフィーにキス(毎日新聞)
<掘り出しニュース>塩尻市がワイン債発行 購入者にはヌーボーワインも(毎日新聞)
パチンコのモニター登録料名目で現金を詐取 被害は全国で約3600万円か(産経新聞)
津波警報解除まで「なお数時間」…気象庁(読売新聞)
雪の室生寺と土門拳 執念で撮った雪景色(産経新聞)



このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。